動植物

直実・敦盛関連の名前の付いた動植物を紹介します。

1.熊谷草(クマガイソウ)

ラン科アツモリソウ属に分類される多年草。花期は4~5月。名前の由来は、袋状に膨らんだ形の「唇弁」を熊谷直実が戦の際に背負った母衣に見立てたもの。北海道南部から九州にかけて、低山の森林内に生育する。草丈は40cm程。環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。

2.敦盛草(アツモリソウ)

ラン科アツモリソウ属に分類される多年草。花期は5から7月。平敦盛にちなみ、熊谷草に対比させた名。北海道から本州に分布し、草原、明るい疎林に生育する。草丈は30~50cm程。環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。

3.熊谷桜(クマガイザクラ)

近畿豆桜系の八重咲品種。下向きに淡紅色の小輪の花が咲く。花弁枚数20~30枚。開花時期が3月中旬(東京都基準)と早いことから、一の谷合戦で熊谷直実と平山武者所の先陣争いの故事になぞらえて名付けられた。

4.熊谷椿(クマガイツバキ)

ツバキ科ツバキ属に属する。肥後椿の種別。花は濃朱紅色の一重平開咲きで、「旗弁」と言われる変形した雄しべを、熊谷直実が戦場で背負った母衣になぞらえて名付けられた。樹高2~4m。

5.敦盛椿(アツモリツバキ)

ツバキ科ツバキ属に属する。花は淡桃色の一重平開咲き。

提供:H.P.「つらつら椿」

6.熊谷魚(クマガイウオ)

カサゴ目トクビレ科に属する海水魚。兵庫県以北の日本海、岩手県以北の太平洋、オホーツク海、沿海州の水深100m以浅に分布する。体長17cm程。

頭部が堅い骨格で覆われ、背びれが高いことから、冑をつけ旗を背中に差した直実に見立て名付けられた。

提供:アクアマリンふくしま

7.敦盛魚(アツモリウオ)

カサゴ目トクビレ科に属する海水魚。北日本、日本海、オホーツク海の沿岸砂泥域や岩礁域に生息する。体長15cm程。

敦盛が、戦場で矢を防ぐために背中につけた母衣が風に膨らむ様子や、敦盛が身につけていた鎧が赤かったことから名付けられた。

提供:新江ノ島水族館

8.祇園枝垂桜

●所在地:熊谷市中央公園:熊谷市宮町2丁目37番地

この桜は、明治中頃に盛観を極め、樹齢200余年、根回り4m、高さ12mに及び「円山の枝垂れ桜」「祇園の夜桜」として惜しまれながら、昭和11年に枯死した京都円山公園の枝垂桜の孫にあたる。京都で「桜守り」といわれる16代佐藤右衛門氏により2代目の桜から種子をとって育てられたもので、平成3年に熊谷市民の手により2本の桜が寄贈され、中央公園内に植樹されたもの。

「さくらのまち熊谷」の象徴として末永く多くの人に親しまれるよう熊谷次郎直実の二人の娘「玉津留姫」「千代鶴姫」という愛称がつけられている。

(玉鶴姫)
(千代鶴姫)

9.駿河小町

国立劇場3月歌舞伎公演「一谷嫩軍記 熊谷陣屋」において、熊谷次郎直実を演じる市川團十郎氏が熊谷市を訪問した記念として、平成24年2月21日に国立劇場から贈呈された桜。