その他の資料

1.引札

引札「一谷嫩軍記熊谷直実と平敦盛

八百増商会の引札。京都国立博物館蔵
直実が馬に乗り扇を挙げ、沖の敦盛を呼び止めている一谷合戦の場面が描かれている。 25.7×37.8cm。 京都国立博物館蔵

出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp)

2.栞面子

栞面子「熊谷直実」 明治時代

馬に乗った直実が扇を挙げ、沖の敦盛を呼び止めている一谷合戦の場面が描かれている。14.1cm×4.3cm。

栞面子「熊谷直実ト平敦盛」 明治時代

直実が馬に乗り扇を挙げ、沖の敦盛を呼び止めている一谷合戦の場面が描かれている。裏面には「新案いろは合せ歴史の栞 く 熊谷直実の義侠 左しも盛んなりし平家も義経の軍勢に向ふ事出来ず、矢島に敗れ、落ち行く敦盛卿を熊谷直実は呼戻し、武家の習で首は討ちましたが、遂に自分は僧となり亡跡を弔ひました。」と記されている。

14.2cm×4.4cm。

3.土人形

直実土人形 明治時代

岩手県花巻市の郷土人形である花巻土人形。赤い鎧を着け、黒馬に跨がり扇を挙げる直実。鎧には向かい鳩の紋が描かれている。

高24.5cm、幅21.5cm、奥行10.0cm。

直実・敦盛土人形

長野県中野市の郷土人形である中野の土人形。

黒馬に跨がり扇を挙げる直実と、波打ち際で白馬に跨がり振り返る敦盛。

熊谷市立熊谷図書館蔵。

4.直実号

熊谷市が運営する市内循環バス10系統中の第9系統「直実号」。側面に直実のイラストが描かれている。1回100円、1日乗車券300円。

熊谷市ゆうゆうバス 「直実号」

5.銀座区山車

毎年7月20日~22日にかけて行われる、熊谷うちわ祭で使用されている山車・屋台12本の内の銀座区山車。大正12年に制作された屋台を使用していたが、老朽化に伴い、平成6年に新調。ほやに向かい鳩の幟を立て、人形は熊谷次郎直実。山車寸法高:4,950cm、幅2,930cm、長5,000cm。

熊谷うちわ祭 銀座区山車

6.ねぶた山車灯籠

令和4年8月2日(火)~7日(日)にかけて行われた、青森ねぶた祭における山車灯籠「熊谷次郎直実」。

この山車灯籠は、熊谷次郎直実が、須磨の浦の戦いで、平敦盛に「返せ返せ」と声をかけ、息子と同年代の若武者を討たねばならない葛藤と、敦盛の運命を暗示するかのように、水鳥の群れが一斉に飛び立つ様を現しています。

青森ねぶた祭(令和4年)
日立連合ねぶた委員会提供
山車灯籠「熊谷次郎直実」と下絵

7.駅弁掛紙

熊谷駅駅弁掛紙1

熊谷駅で販売されていた駅弁の掛紙。羽子板の枠の中に歌舞伎熊谷陣屋の直実が描かれている。秋山亭の「特製おべんとう」。定価200円。調整印が押されていないため、製造年は不明ですが、昭和40年代に販売されていたものと推測されます。

熊谷駅駅弁掛紙2

熊谷駅で販売されていた駅弁の掛紙。秋山亭本店の「幕の内弁当」。蓮生法師が京から逆馬で帰郷する東行逆馬のイラストが描かれています。定価150円。昭和40年代に販売されたものと推測されます。

熊谷駅駅弁掛紙3

熊谷駅で販売されていた駅弁の掛紙。一の谷での直実が敦盛を呼びとめる挙扇の図が描かれています。秋山商店の「特製幕の内弁当」。定価500円。 調整印から、昭和53年4月20日に販売されたものと判断されます。

熊谷駅駅弁掛紙4

馬上の熊谷直実が、扇を挙げて、沖の敦盛を呼び止めている一の谷挙扇の図が描かれています。定価700円。

左側には「お願い お召し上り後の空箱等はひもで結び車内又は駅備付えつけの屑物入れにお入れください。」、下には「国鉄構内営業中央会会員 高崎線熊谷駅 秋山商店謹製」と記されています。調整印は、(昭和)59年8月7日7時のスタンプが押されています。